古典派シンフォニー

百花繚乱

 

コレギウム・アウレウム合奏団 Collegium Aureum〔黄金楽団〕


 ドイツのケルンを本拠地に1962年に生まれた、ハルモニア・ムンディのレコードで世界的に名を知られるようになった〈黄金楽団〉という意味のアンサンブル。作曲当時の響きを再現するという目的の元、時代楽器をもちルネサンス期の音楽から初期ロマン派までを演奏。編成は自由に伸縮し、オーケストラ作品のみならず合唱との共演、室内楽編成と、その都度ゆるやかにメンバーが参集しました。将来のピリオドシーンを担うようになる少なからぬ偉大な演奏家を名簿に見ることができます。指揮者は置かれずコンツェルト・マイスターを指導者としたところも新たな試みで、この合奏団の中心にはヴァイオリニストのフランツヨーゼフ・マイヤー(Frnzjosef Maier)が常にいました。

 コレギウム・アウレウム合奏団は多くのレコーディングをしていますが、中でもモーツァルトの録音が多く、レクイエムやセレナーデに対するアプローチは、一時期モーツァルト演奏のスタンダードのひとつと目されたこともありました。ベートーヴェンのシンフォニーに新たな光をあて話題を提供するかと思えば、カール・シュターミッツなど知られざる作曲家の紹介にも力を注ぎました。

 ピリオド楽器を用いていても奏法についてはヴィブラートが常に施されているなど、今から見るとなんとも中途半端な響きがしますが、これもまだピリオド奏法が十分に研究されていなかった時代のこと、現代の視点から安易に批判することは控えるべきでしょう。彼らの演奏は、古典派の明るく快活という基本精神を十分具現するもので、それに独自の柔らかさが加えられていて、曲によっては今でも十分な魅力を放っています。

 古典派の作品についても古楽器を用いてアプローチすることが珍しくなくなった1990年代半ばに、コレギウム・アウレウムはその役割を終え解散しています。

【コレギウム・アウレウム合奏団レコードのジャケット】

(2015.8.13)


【関連動画】

W.A.モーツァルト:ディヴェルティメント ヘ長調 K.247

コレギウム・アウレウム合奏団☆